平成十八年九月へ 日乗目次へ 大腸亭日常表紙へ
【日乗 平成十八年 4】
11月5日(日) 晴
十一月五日である。亦、二ヶ月ばかり更新を怠っていたことになる。この間の出来事。
修理に出していたデスクトップ、戻ってくる。CPUの取り替えであったが、一時はHDDのクラッシュかとひやりとした。これを機に、ミラーリング機能付きの外付けHDDを購入。500Gのドライブ二台を、現在フォーマット中(この記事はノートで書いている)。PCもいよいよテラの世界に入る。
11月7日(火)
教授会。短大教員研修会の記録を配布。教員研修会プロジェクトの仕事、やっと終了か。
夜、PC内部のデータ(幸いに修理中に消える事はなかった)を、メール関係を含め、ほとんど増設したHDDに移行。
11月8日(水)
HDD増設に伴い、二三日前から、フォルダ別にパスワードをかける方法を探ってきた。パーティションを設定して作った一部のドライブを、奥サン、一成のPCのバックアップ用に割り当てた為でもある。共有フォルダとしてアクセス可能にしておけば、誰かが誰かのファイルを消してしまうといった事態が起こり得る。ところがウィンドウズXPは、プロフェッショナルでも、フォルダ毎のアクセス制限機能はどうやら持っていないらしい。いろいろ調べて、「R-Folder Camouflage」というフリーソフトを発見した。あるサイトで紹介されていたものである。ネット上でも、フォルダ毎のアクセス制限をしたいが出来ないといった書き込みが多く見られるので、ここでも紹介しておく(ダウンロード先)。差し当たりは、これを使っている。使い易く、特に問題もない。
亦、数日前には、研究室のノートのメモリを258mから1Gに増設。あちらこちら、かなり安全に便利になったと思う。
11月11日(土) 雨
橘香祭初日。こんなに降り籠められた橘香祭は初めてのような気がする。お陰で(?)、屋内に開店している日文1B(我がクラス)のクレープ屋さんの売上げは伸びる。後で聞けば、晴れた翌日より、この日の方が多く売れたとか。
昼前、一成来る。会う人ごとに、大きくなったねと言われている。昔、子役で出演した時の演劇部のOGも来ていて、あの時の子役だと紹介する。保育科のあるクラスが出した、「呪われた学校」というお化け屋敷が気に入って、二度も入る。確かによく出来ていた。小グループに分けて観客を入場させる、亦、スタンプラリーの形式を採って各所で入場者の停止を促すやり方。最初の部屋から次へ進む所に作られた躙り口のような狭い入り口。巡回を基本としつつ、行き止まりを設けた通路の設計。抑制の効いたゾンビ達の演技など。こうした見世物の優れた例として、分析したくなるようなものであった。
11月12日(日) 快晴
橘香祭、無事に終わる。卒業生の集いもあり。
11月13日(月)
橘香祭の代休なれど、午前中、能楽部の稽古を見に行く。入部希望者の見学に来る可能性があったため。来ず。
11月15日(水)
十六時半より、学生研究室にて、シトラス文学賞の最終選考。
11月18日(土)
午前中、高大連携教育の授業。『仮名手本忠臣蔵』の話をする。
11月19日(日) 雨
あなご屋で仕舞の発表会があったのを、すっかり忘れていた。鳴呼。
夕刻、書道の合宿から戻ってきた奥サン、一成と三人で、近所の中華屋に出かける。帰宅して、コーヒーのクリームを買いにもう一度出ようとすれば、明日でよければ買っておくと言う。断って、クリームを買うスーパーとは逆の方向に歩き、右の写真を撮影する。中華屋の帰途、この風景が、妙に心に染みたからである。クリームを買うと理由を付けたのは、心に少し照れるところがあったからか。もちろん、その後クリームは買ったが、蓋を開けてもいない。
写真は、勤務先の短大と自宅とのちょうど中間にある、東部団地北側の道を撮ったもの。画面奥が西方向になる。左手の白い壁の南側に、中層の集合住宅が何棟も並んでいる。右手は、酒屋、お菓子屋、小料理屋などであるが、商店街という程ではなく、店と店との間には、元からの住宅や仕舞屋があったりする。
片側町という言葉がある。「道の片側にばかり家の建ち並んだ町」(『広辞苑』)のことである。写真の道は、意味通りの片側町ではないが、この言葉を思い出させる、淋しい印象がある。
11月21日(火)
朝、お向かいの曽根さんにお会いする。参加していただいたシトラス・セミナー、PC講座の感想から話題が流れて、自宅のPCがインターネットに接続できなくなっているという話になる。昼休み、お宅に伺い、対応。
11月23日(木) 曇
勤労感謝の日。午後、ドライブと散歩を兼ねて三保に行く。三保文化ランドの駐車場に車を置き、海岸の遊歩道を羽衣の松に向かう。写真を撮りながら(左はその一枚)歩けば、行程はかどらず。夕闇迫り、羽衣の松に至らず戻る。三保灯台辺りまで戻りて、ふと気が付けば、海岸に遊びし若者、遊歩道を散歩せし人々も、いつの間にか見えずなりぬ。対岸の港湾施設の灯、光を増したり。風騒ぐ。芭蕉のこの道一筋など、思い出でらる。亦、猿之助歌舞伎の『オグリ』に、「ロマンの病」という言葉のあったのを思い出し、「風雅の病」という言葉、心に浮かぶ。薄暮の内、凡俗の身も、一時の風狂を楽しむ。
11月24日(金) 晴
朝、駅ビルの歯医者へ行く。ところが、予約は土曜日であった。毎週、金曜予約だったので間違えたのである。車で来ていたので、そのまま南進、150号線に出て三保まで走り、1号線、静清バイパスの側道と辿って、帰宅。
夜、一成を連れて、清水文化センターに「宝井馬琴・立川志の輔二人会」を聴く。
11月25日(土)
午前中、昨日間違えた歯医者。後、松坂屋のコーヒー店に行き、マンデリンの豆を買う。橘香祭に出た喫茶店で、この豆を使っていて、とてもいい香りがしていたから。瀬名のスーパーなどでは売っていない豆である。パルシェ1Fで金谷の義母さんと待ち合わせ、車で戻る。義母さん、運転を褒めて下さる。
午後、奥サンの友人の田中イクノさん等来て、味噌造り。義母さん泊まる。散髪屋の石川さん宅、御母堂の通夜。
11月26日(日) 曇時々雨
義母さんを送りがてら奥サンがデパートに出た後、一成を車に乗せて、三保まで走る。この四日で、三回も三保へ行ったことになる。
二十三日の散歩で、三保飛行場の写真を撮った。この飛行場の滑走路は、海岸線と遊歩道の間の砂地に造られている。しかし、駐機場は、遊歩道をまたいだ、海岸とは反対側にある。つまり、滑走路へ出る飛行機は、まるで田舎道の踏切を列車が通るように、遊歩道を横切る事になる。この部分を、散歩の時には撮り残していたので、撮りに行ったのである。雨が落ちてきたので、落ち着いては撮影できず。それでも、何枚か撮る。
エスパルス・ドリームプラザまで戻り、寿司ミュージアムで遅い昼食をして、帰る。
夕食。奥サン、朝には「うなぎまぶし」を作ると宣言していたにも係わらず、あなご丼になっている。諸般の事情により、とのこと。あなごの大安売りでもあったか!?
12月7日(水)
AOIにて、夕方より音楽科・定期演奏会。一成と行く。
12月9日(土)
入試。シトラス文学賞表彰式
12月10日(日)
石川ヨシ子「コラージュ作品展」に、一成と行く。本年六月に続き二度目の展覧会。伊勢丹にて。
今回も、様々に珍しき試み出て、興味深く観る。タイトルは全て、純一郎先生が付けられたとか。うまい。
二日早めの一成の誕生日。プレゼントは、iポッドより遙かに安価な東芝製の携帯デジタル・プレーヤー。
12月12日(火)
一成、十四歳になる。
12月17日(日) 晴
籐舎理生・笛独奏の会。二時より、駿府公園紅葉山庭園の茶室にて。奥サンと行く。
籐舎理生氏は、伏見さんの篠笛のお師匠さん。午後の陽の、うらうらと照る庭を眺める座敷に笛を聴く。初冬なれど、木々落葉し尽くさず晩秋の風情。
中に、平家の小宰相身投を、民芸の俳優さんの朗読しつつ、演奏するあり。入水の場に至りて、庭の梢風に騒ぎ、紅葉しきりに散る。少しく怖ろしき心地す。
昨年の卒業生、高田さんにも会う。
12月23日(土)
天皇誕生日。
静岡ハリスト正教会のアークホールで行われた「常葉エオリアンクラブ クリスマスコンサート」に行く。一成のピアノを習いたる高村弥生先生の、出演されればなり。高村先生、ラヴェル「水の戯れ」、ショパン「幻想即興曲」を独奏。何れも、迫力のある“逞しさ”を感じさせる演奏。
かつて、NHK教育TVの千住真理子のヴァイオリン教室を見しことあり。アマチュアと同じ曲を演奏せし時の差は、素人の耳にも著き、音の“逞しさ”であった。そんなことを思い出した。
12月24日(日)
朝、奥サンからのXマスプレゼント(膝掛け)が、寝室の卓上に置いてある。
午後、一成と京都へ。夕食は、ばあばと三人で、宝ケ池PHで豪華に中華。
12月25日(月)
早朝、京都から出勤。授業二コマ。玄関に、靴下に入れた奥サンへのプレゼント(京都駅の伊勢丹で買ったイヤリング)を置き、再び京都へ。
奥サンは、一日中、SBS学苑で、子供の書き初めの指導。疲れて帰ってきて、プレゼントを見て嬉しかったとか。
一成は、ばあばと、夕方から京都コンサート・ホールへ第九を聴きに。本来、自分が一成と行く予定で、チケットをとったもの。25日に授業が入ったので。
12月26日(火)
夕方、奥サン、京都へ。
12月28日(木) 雨
奥サン、一成と三人で奈良へ。猿沢池、興福寺、東大寺大仏殿、二月堂、春日大社と巡る。
春日大社、影向之松、春日若宮御旅所など、初めて意識して見る。
左は大仏殿の鴟尾。撮影時には気付かなかったが、後方を右に向かって、手塚治虫の描く「火の鳥」が飛んでいるように見える。実際は、鳶が左方向に飛んでいるのであろう。
12月29日(金) 雪
朝、少し積もっている。終日、雪舞う。右は北大路タウン3Fバルコニーから11時26分撮影。
12月30日(土)
奥サン、一成と錦市場に行く。京都ホテル前でタクシーを降りる。河原町御池西南角のビルにある「悲田院の遺址」を一成に見せたかったため。
「悲田院の遺址」の写真(下)、左手が河原町通。写真奥が南(写真をクリックすると、立て札が読めます)。
その後、本能寺を抜け、新京極を下がり、年末の買い物で賑わう錦市場を抜け、大丸、北大路ビブレと巡って帰る。錦市場で買ったのは、小さなお鏡餅のみ。ほとんど観光。同様の“観光客”多し。
12月31日(日)
昼食後、狐坂に新しく出来た遊歩道を通り、北山通りまで散策。帰途、宝ヶ池公園の入り口まで戻ってきたところで、奥サンから、二穴パンチを買ってきてくれと電話が入る。コーナンに立ち寄り帰る。
夜、十二時頃、かすかに除夜の鐘を聞く。一成と庭に出て、耳を澄ます。
平成十九年一月へ
日乗目次へ
大腸亭日常表紙へ